ジラール・ペルゴの魅力を仕入れ担当が解説!90年代から現在までの歴史と名作モデル(ヴィンテージ1945・WW.TC・ロレアート)

 長年、様々な分野のリユース品に触れてまいりましたが、腕時計専門店GMTにて仕入れ業務を担当する中で、改めて機械式腕時計の奥深い魅力に触れる日々を送っております。


1990年代中ごろ、いわゆる「機械式時計ブーム」が到来し、数多くのモノ、ファッション誌で様々なブランドが特集されました。

ロレックス、オメガをはじめ、ブレゲ、ブランパン、ブライトリングなど、各社が魅力を競う中で、当時とりわけ勢いを感じさせたブランドのひとつが「ジラール・ペルゴ(GIRARD PERREGAUX)」です。




イタリアを代表するスポーツカーメーカー「フェラーリ」とのコラボレーションモデル「GPフェラーリ」シリーズなどに代表されるように、とにかく華やかな存在感で話題を集めていました。

当時の華々しい展開から、ジラール・ペルゴに対し「トレンドを牽引するマーケティング巧者」というイメージを抱いていた方も少なくないのではないでしょうか。


しかし、仕入れ担当として改めて数多くのブランドと向き合う中で、現在のジラール・ペルゴは90年代の華やかなイメージとはまた異なる、奥深い魅力を纏っていることに気づかされます。


なかでも「WW.TC ワールドタイム パーペチュアルカレンダー 90280」から伝わってくるのは、静かな「落ち着き」と「エレガントさ」、そしてマニュファクチュールとしての「凄み」です。

また、現在の定番である「ロレアート 42mm」には、端正な美しさと質実剛健な存在感があります。

かつてのコラボレーションモデルの印象からは想像もつかないほど、ストイックな時計作りが際立っています。


この数十年の間に、ジラール・ペルゴはどのような変遷を辿ってきたのでしょうか。

今回は90年代から現在に至るまでの変遷を、各年代を代表するモデルを通して紐解いてみたいと思います。


ドーフィン針と独特なブランドロゴの組み合わせなどに、同時期のフェラーリ クロノグラフを思わせるものがあります。


クォーツショックの嵐を耐え抜き、守り続けてきた「自社製ムーブメント」の技術力を最大限にアピールするための戦略的な一手として、「フェラーリ」との提携や「時代を先取りしたアールデコデザイン」がありました。

彼らの歴史的資産と技術力への誇りを感じさせるデザインです。


9時側のリューズで都市ディスクを操作するだけで世界中の主要都市の現在時刻をひと目で把握できるワールドタイマー機能。

そして、2月やうるう年を含む大小の月あわせを自動で行い、原則として西暦2100年まで日付修正の必要のないパーペチュアルカレンダー機能。

さらには美しいムーンフェイズまでも搭載しながら、美しく調和した文字盤デザインが最大の特徴です。独創的な八角形と円形を融合させたベゼルが、建築的な造形美を力強く主張します。

繊細な「クル・ド・パリ」装飾が施されたブルー文字盤が、光の角度で表情を変え、極上のエレガンスを漂わせます。


シースルーバックから鑑賞できる、自社製キャリバーGP01800の精緻な仕上げ。

70年代に創り上げたデザインと、長年守り続けてきた自社開発ムーブメント。

この時計のブレイクにより、ジラール・ペルゴは「知る人ぞ知る最高峰の独立気風を持つ名門」という地位を確固たるものとしました。



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