美しくカーブするラグは大胆に肉抜きされており、新しいタンブールの時代を予感させる内容だ。
LVMHグループには現在、高級機械式時計を展開するブランドとして、ブルガリ、ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤーなどがあるが、中でもいま最も勢いがあるのが、グループ盟主のルイ・ヴィトンの腕時計だろう。それは1月に開催されたウォッチウィークで発表した新作を見ても、明らかである。
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ルイ・ヴィトンが新たに打ち立てた「タンブール コンバージェンス」コレクションからの1本は、同メゾンの時計製作のセンスの高さが強く感じられる。ダイアルにあるのは、12時位置に大きく開口されたデジタル表示のみ。小さな窓ではなく、表示する前後の時間帯も読み取れる大きな窓というのがポイント(この窓の形状は、ヴィトン家の邸宅内装に見られるアラベスク模様から着想しているという)。時刻表示はジャンピング式で行うのではなく、大小2つの回転ディスクが、ゆっくりと回転しながら行う。外側が「時」、内側が「分」。これは、ルイ・ヴィトン初となる「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」ですべてを製作した自動巻きムーブメントである。小振りな37㎜ケースは、厚さ8㎜というスリムな薄型も実現。美しくカーブするラグは大胆に肉抜きされており、新しいタンブールの時代を予感させる内容だ。
ルイ・ヴィトンがハイエンドウォッチを製作するきっかけとなった「スピン・タイム」。2009年に誕生した独自機構が更なる進化を遂げた。スタンダードなモデルからワールドタイムを組み合わせたものまで、全部で6種の新作がリリースされたが、中でも注目はダイアルのセンターにフライング・トゥールビヨンを組み合わせたモデルだろう。「スピン・タイム」は、ダイアルにある12個のキューブのうち2つのキューブが同時に回転して「時」を表示する。つまり一つだけ色の違うキューブの数字が「時」。分針は通常、センター運針で行うが、こちらのモデルはセンターにトゥールビヨンがあるため、外周の回転ディスクにセットされた短い針が「分」。写真の状態は10時10分を示している。キューブも、そしてモノグラムフラワーのトゥールビヨンも「浮いている」かのような自社製ムーブメントは、新設計の「キャリバーLFT ST05.01」。この新作のモデル名は、和太鼓にちなんで「タンブール タイコ スピン・タイム エアーフライング トゥールビヨン」と名付けられたが、そのケースは新しい形状のラグを組み合わせるなど、さらに美しいフォルムに進化している。
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