クリエイティブにおけるプロセスのあらゆる段階で多くの時間が要求されます。

 リシャール・ミルから2024年の最後の新作として、ケースにカラーサファイアを用いた煌びやかなレディスモデル、RM 07-02 オートマティック サファイアが4種類各7本限定で登場しました。

　この新しいコレクションは、すっきりとしたデザインの魅力と高級時計製造の機械的な複雑さを兼ね備えています。新しいRM 07-02 オートマティック・サファイアは、リシャール・ミルの愛好家に、ブランドの特徴である時計製造技術により魅了的を感じでいただけるよう、カラーサファイアのプリズムを通してあらゆる角度からムーブメントを鑑賞できる初代モデルに忠実に設計されました。

　リシャール・ミルが大胆にもケース全体にカラーサファイアを使用した時計をデザインしたのは、2015年のことでした。そして今日、RM 07-02 オートマティック サファイア コレクションは、新色ライラックを含む4つの新しいバージョンと、貴石がセッティングされた文字盤によって、さらに充実したものとなります。

　この繭のようなクリスタルの中心にあるのは、完璧なシンメトリーの幾何学図形と洗練された美しさで目を引く、魅力的な文字盤です。この中央のグラフィックデザインは、マスター・ジェムセッターの芸術の証です。文字盤、ベゼル、フランジを飾るサファイアケースのあらゆるファセットを、この時計を飾る貴石が光を受けて引き立てます。また、カボションカットがリュウズを飾っています。まばゆい輝きを放つダイヤモンド、魅惑的なブルーサファイア、鮮やかなイエローサファイアなどの貴石が、オレンジ色のスペサルタイト、ホワイトメノウやオパール、さまざまな色合いのグリーンツァボライト、クリソプレーズ、マラカイトなどと組み合わされています。

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　この作品の豪華な調和の裏には、大きな工夫が隠されています。サファイアケースに保護された自社製自動巻きムーブメントCRMA5は、時・分を表示し、可変慣性モーメントローターによって巻き上げられます。このローターは2つの小さな錘を調整することで着用者の運動量に合わせてムーブメントの巻き上げを設定することが可能です。このコンパクトなキャリバーのパワーリザーブは約50時間です。地板とブリッジは、モデルによってレッドゴールド製とホワイトゴールド製の2つのバージョンがあり、手作業でマイクロブラストと面取りが施されています。レッドゴールド製のローターにはダイヤモンドがセッティングされ、より高貴な雰囲 気を醸し出しています。これらの無数のディテールと極限まで追求された仕上げの組み合わせは、このモデルをさらに際立たせる特徴的な要素となっています。

　リシャール・ミルにおけるサファイアの使用には、多くの困難と独自のノウハウが必要とされます。ブランドのアイコンであるトノー型ケースは、人間工学に基づいた快適な着け心地を実現するカーブを描いているため、製作が特に難しいのです。しかし、このような曲線の加工には、プリプロダクションから製造、仕上げに至るまで、クリエイティブにおけるプロセスのあらゆる段階で多くの時間が要求されます。サファイアは、特にカッティングの際、わずかな誤差も許しません。その化学組成から、鉱物の硬度を表すモース硬度では、トップのダイヤモンドに次ぐ9という素晴らしいスコアを獲得しています。この品質のケースを作るには1,000時間以上の機械加工が必要で、そのうち430時間はケースパーツの予備成形に、350時間はケース全体の研磨に費やされます。ベゼルとケースバックには、反射防止コーティングも施されています。

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